毎日が暇な私は、ある日、もしも自分が大金持ちだったらどんなことをしたいか空想した。
 大きな庭のある家を買う。そして、庭にビオトープをつくる。
 ビオトープ、biotope とは、野生の動植物が生態系を保って生息する環境のことを言う。元はドイツ語だそうだ。池を作り、草木を植え込み、自然に昆虫や魚や小鳥が戻るようにする。1970年代にドイツで公園や河原に条件を整えて、野生動物を呼び戻す運動がおこった。日本でも関心が高まり、公園やビルの屋上にビオトープがつくられるようになったそうである。
 私の夢は、自分の家の庭にビオトープをつくり、書斎から眺められるようにする。そして鳥や昆虫、もしかして哺乳動物もやってくるのを、眺めて暮らす。池や小川など、水辺が必須だ。
 でも、わざわざビオトープをつくらずとも、田舎に引っ越せばよいことに気づいた。
 まあ、空想するのは自由だし、お金も要らない。
 天の声「そうだ。大いに空想を楽しむと良い」

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

2件のコメント

  1. 誕生日おめでとうございます。
    先生のキレのある文章 ありがたいです。

    カエル
  2. 博士の想像力がすごいです。ビオトープを望まれるなんて!
    観察したいという意思をずっと維持されているのは本当にすごいと思います。やっぱり本質が観察者、博士の資質なんですね。

    fj

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