年をとると、体にいろいろな不都合がおこる。顕著にあらわれるのが足だ。足が弱くなって、すぐに転倒する。転倒が怖くて歩きたくない。しかし歩かないと、ますます弱くなる。これではダメだ。
そこで対策をAIに訊いた。いろいろな方法を教えてくれた。
まず片足立ち。それから、かかと歩き(ヒールウォーク)、つま先歩き(トゥウォーク)も効果があるという。
つま先歩きで思い出すのは、大昔、私が大学院生だった時の、研究室の先輩のYさんのことだ。Yさんは、いつも、つま先歩きをしていた。かかとを地面につけない。健康のためではない。癖なのだ。
Yさんは歩き方だけでない。変人だった。頭脳は天才的で、数字に強く、何人もいる女友達を名前でなく電話番号で覚えていた。
今、つま先歩きをしながら、「Y先輩は今どうしているかなあ、元気かなあ」と思った。