厚生省の人口問題研究所が2070年、つまり約50年後の日本の人口の予測を出した。人口は減り続け、8700万人にまで減少するという。しかも、老人の割合が大きくなる。65歳以上の人が38.7%になる。今は28.6%だから、大幅に増える。
現役の人たった1.26人で老人1人を支えて行かなけれならない計算になるそうだ。これは大変だ。
当然、介護保険事業は大変になる。人手不足で物の流通も大変になる。コンビニなどの店はみんな無人になる。水道事業も大変になると予測される。つまり大変になることばかり!
いまから50年前を考えると、私は30歳代後半だった。そのころも50年後の人口予測がされていたかどうか知らない。私は生化学の研究が面白くて夢中になっていて、50年後のことなど考えもしなかった。
今から50年も私は生きられるはずがない。5年だって無理だ。でも、ニュースで50年後の予測が流れると、聞いてしまう。若い頃はこれから経験する50年後に関心がなく、歳をとると生きるはずがない50年後に関心がある。なんとも皮肉だなあ。
天の声「暇になったからだ」