老人ホーム「ポムポム川の辺」の部屋のトイレは、温水洗浄機能の付いたトイレである。当たり前の話だが、毎日お世話になっている。
私は、ちょっと大げさに言うと、温水洗浄機能付きトイレと電子レンジとインターネットは、現代の3大発明だと思う。この三つを使わない日はない。これらがないと、生活が成り立たない。
昔の、洗浄機能のないトイレは、もう使いたくない。幸い、今では、いろいろな場所のトイレが、温水洗浄のトイレになってきた。
温水洗浄機能付きトイレは、老人ホームに入る前の家でも使っていた。しかし、旧式で、もっと単純な形式のものだった。ところが、「ポムポム川の辺」のトイレは最新式らしい。
しかし、最新式が必ずしも、使い勝手がいいというわけではない。
たとえば、用を足して、便座から腰を上げると、なにをしなくても、水がどっと流れる仕組みになっている。いちいち、レバーを操作して、水を流す必要がないのだ。
便利なようだけれど、座っていて、腰をちょっと浮かすだけで、水がどっと流れてしまう。ほんのちょっと動かしただけでである。これでは落ち着かない。
健康のチェックのために、毎朝出した便を見なさいと、新聞や雑誌の記事に書いてある。しかし、これでは、すぐに流されてしまって、見るいとまがない。健康診断で、便を採取する必要があるときはどうすればいいのだろう。
話はそれるが、笑い話をひとつ。ある外国人は、日本語でトイレは「トト」というと、思っていたそうだ。どこへ行っても、便器に”TOTO”と書いてあるから。
ついでに、余計な話を、もうひとつ。かみさんは宝塚の歌劇が大好きだった。公演の途中に、休憩がある。そうすると、観客はみんなトイレに行く。女性用のトイレはたちまち長蛇の列。しかし、男性用はガラガラ。そこで・・・その先は知らない。