どこかの行楽地でサクラソウが満開になったと、ラジオが報じていた。
事典で調べると、サクラソウは、サクラソウ科の多年草で、多くが園芸種として植栽されているが、野生種もあるという。日本には14種も野生種があって、その代表が「桜草」だという。なんだかややこしい。
花の形が桜の花と似ているのでこの名前がついた。実は私はサクラソウをよく知らなかった。どうやら芝桜と混同していた。
俳句の本を見ると、サクラソウの句がたくさんあった。
花の奥より蕾駆け出づ桜草 加藤楸邨
乳児の瞳に形なすものさくら草 加藤知世子
指組めば指が湿りぬ桜草 鈴木鷹夫
桜草咲いてむかしの暴れ川 松本泰二
仕合せは小さくともよし桜草 久保しん一