日本の国土の大部分は山地だから、滝がたくさんある。昔、浜松に住んでいた時に、渓流釣りが好きの先生がいて、よく連れて行ってもらった。渓流を登っていくと、いたるところで滝に出会う。名前も知らない滝だが、立派な滝がたくさんあって、見とれてしまう。そこをよじ登って越えるのは大変だったけれど。
 世界には大きな滝がある。日本の滝とは全然違うデカさだ。私はナイアガラの滝しか行ったことがないけれど、 大きい。いたるところに小さな虹がかかっていたのが印象に残った。
 昔、東京電力のなんかの委員を務めたことがある。その時には、電力に関係するいろいろなところに連れて行ってもらった。たとえば、原子力発電所にも行って、最高機密の場所にも入ることができた。
 ある時、山奥の水力発電所を見学した。ダムがあって、その上から人造湖を眺めた。そうしたら、なんと大きな鯉が数匹泳いでいた。赤い鯉もいた。
 案内してくれた人が、鯉を誰も放流していないといった。管理が厳しいから、外部からやってきて魚を放流することはあり得ないという。
 そうすると、鯉は下流からやってきて、ダムの放水管を登ってきたことになる。これはすごい。
 昔から、鯉の滝登りは有名だ。立身出世の例えになっている。鯉のダム放水管登りはもっとすごい。しかも現代的だ。立身出世にしても、IT企業を起業して、大成功をおさめた・・・そんな感じがする。