政府の経済財政運営の指針である「骨太の方針」が発表された。防衛費を大幅増額するというが財源はどうするのかとか、富裕層からの税金徴収案が消えたしまったとか、財政再建に後ろ向きだとか、いろいろ批判されている。
マスメディアは、これは岸田さんの考えというより安倍元首相の考えだと報じている。「骨太でなくて骨細だ、骨粗しょう症だ」といった評論家もいた。
私は「骨」という言葉に引っかかった。骨の主成分は、コラーゲンとハイドロキシアパタイトと呼ばれるリン酸とカルシウムの化合物である。
骨の強さは、従来は骨量、つまりコラーゲンとヒドロキシアパタイトの量できまると考えられていた。骨粗しょう症といって、老人に多い骨がもろくなる病気があるが、その原因は骨量の減少といわれていた。
ところが最近の学説によると、骨の強さをきめるのは、骨量よりも、コラーゲンの性質だというのだ。つまり、コラーゲンにきちんと架橋が出来ていることが重要。ピリジノリンが大事なのだ。
だから、骨太の方針を批判する時は、骨細というよりも、骨の架橋が不健全な案といった方が適切だと思うのである。
こんなことを考えるのは私だけか・・・
天の声「あんただけだ」