岸田首相が、自分の息子を首相秘書官に任命したというので、話題になっている。首相秘書官になったからと言って首相の地位を継げるわけではないが、首相の政治的センスを疑う声が多い。
小さな会社や商店で、社長が息子に跡を継がせることはよくある。しかし、多くの場合、3代目ぐらいで店は傾いてしまう。よほどしっかりした番頭さんがついていないとうまくいかない。
国は個人商店と違う。国の指導者の地位を子供に継がせようと思うと、独裁国家になってしまう。たとえば、北朝鮮のようになる。
国会議員にも、2世、3世の議員さんが多い。親や祖父の地盤を引きついで当選した議員さんたちだ。職業選択は自由だから、ダメというわけにはいかない。でも、どうしても政治家になりたいなら、別の選挙区から出ればよい。
私の勝手な想像だが、今回の首相の息子さんの秘書官就任は、首相が熟慮してきめたようなことではないと思う。きっと、奥さんに頼まれたのだ。「あなた、○○ちゃんを、秘書にしてあげてよ・・・」 奥さんに強くしつこく頼まれると、男は弱い。
天の声「首相と庶民を一緒にしていけない」