お正月がやってくる。この老人ホーム(サービス付き高齢者向け住宅)で3回目の正月を迎えることになる。
 正月の食べ物といえば雑煮だが、我が家では長いこと雑煮をつくっていない。かみさんはのどに詰まるといやだと餅を嫌っている。
 雑煮は地方によって違う。餅は四角か、丸いか。味付けはしょう油か味噌か。具材は何か・・・北海道の雑煮にはイクラが入っているそうだ。島根では、小豆がたっぷり入ったお汁粉のような雑煮を食べると聞いた。
 私の両親は関西出身だったけれど、子供のころ食べた雑煮は東京風だった。餅は四角。澄まし汁で、鶏肉や青い野菜が入っていた。若い頃は、かみさんもそれに似た雑煮をつくっていたと思う。
 そば、うどん、カレーなどにはチェーン店があるけれど、雑煮にはないねと誰かが言っていた。いろいろな流儀があって、メニューがつくりにくいのかもしれない。
 それに、いまの若い人が、雑煮好きとは思えない。老人には雑煮が好きな人が多そうだが、のどに餅を詰まらせる問題がある。実際、毎年何人かの老人は、餅をのどに詰まらせて亡くなるそうだ。だから、餅は小さく切って、よく噛んで・・・面倒くさい。
 天の声「面倒がらずに気をつけなさい」
 
 
 

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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