新型コロナワクチン感染を防ぐために、政府は外国人の入国をきびしく制限している。新型の変異株がまた入ってこられてはたまらないからだ。
 それに対して、経済界などは鎖国政策をやめるように強く要望している。外国人が入国できないと、人手不足になるし、経済活動は停滞する。それにオミクロン株はもうすでに蔓延しているので、今更鎖国しても無駄だという意見もある。
 鎖国政策といえば、江戸時代に幕府が行った。日本人の海外渡航禁止、在外日本人の帰国禁止、中国とオランダ船のみに貿易許可、貿易港は長崎だけというものだった。
 その目的は、キリスト教を禁止することにあった。
 それに加えて、貿易を統制することも目的の一つだったそうだ。貿易によって利益を得て力をつける大名が出てくるのを警戒し、貿易の利益を幕府が独占することを狙った。つまり、政治的な意図があった。
 今、内閣の支持率は、コロナの感染の度合いに合わせて上がったり下がったりしているという。コロナ感染が増えれば、内閣支持率は下がる。
 もし開国して、新型の変異株などが入ってきて感染が広がったら支持率は下がる・・・政府は国民の健康よりも支持率を心配しているのだろう。
 キリスト教と新型コロナウイルスは、どちらも外国からやってきて、人々の間に広がっていった。そして、時の政権の頭痛の種になり、鎖国政策となった。似ていて面白い。

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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