老人は運動しなさい、体を動かしなさいという。運動しないと、いわゆるフレイルになり、やがて寝たきりになってしまう。そうすると認知症になる。認知症になる最大のリスクは、運動不足だという人もいる。
 では、なぜ運動が、認知症を防げるのか。最近になって、筋肉と脳の関係が明らかになってきた。すなわち、運動すると、筋肉から、脳に刺激をあたえる物質が、分泌されるというのだ。この物質は、マイオカインと呼ばれている。
 マイオカインは多種類あるらしい。すでに何十種類も報告がある。多くはタンパク質だが、そうでないものもある。
 マイオカインを薬に使えないか?もしも薬に使えれば、運動せずに、認知症を予防することができる。運動模倣薬というのだそうだが、その観点から、いろいろな研究がおこなわれている。
 しかし、そう簡単なことではないらしい。たとえば、マイオカインの一つに、IL-6という物質がある。この物質は、関節リュウマチの主な原因の物質でもある。つまり、薬として使うわけにいかない。
 というわけで、まだいいものが見つかってないが、そのうち見つかるかもしれない。マイオカインの研究は、まだ歴史が浅い。これからの発展が期待される。
 やがて、この薬を飲めば、運動したのと同じという、怠け者には都合の良い時代が来るかもしれない。
 天の声「真っ先に飲むつもりだな」

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です