日本の昨年度の貿易赤字は、過去最大の額になったとニュースで聞いた。つまり輸入額が輸出額を大きく上回った。ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格の高騰や円安が原因らしい。
 個人の家計だと、物を買いすぎて大赤字になったら、これは大変と思う。しかし、ラジオのニュース番組に出ていた識者は、この貿易赤字は心配いらないという。世界中がインフレ傾向で、経済が拡大傾向にあるのだから、慌てることはないのだそうだ。エネルギー不足は、原発を稼働することで対応すればよいと、ちょっと能天気な意見も述べていた。
 貿易赤字の他にも心配がある。それはすごい額の国債の発行だ。国債は国の借金、つまり日本国は大きな借金をしていることになる。
 家庭が多額の借金をして首がまわらなくなると、これは大変だ。出費をおさえて質素な生活をしなければならない。もう無駄遣いは出来ないと思う。
 しかし、国の借金はちがうようだ。借金をしても防衛費は増やすらしい。将来の世代に借金を残すことになるのだけれど、気にしないらしい。一般の家庭だと、子供に借金を残すのは、やりたくないけれど・・・
 国と家庭では、お金のやりくりはちがうようだ。