先日、ラジオを聞いていたら、著名なタレントさんのご母堂が、認知症になって、介護が大変という話をされていた。
 100歳近いのだが、ある日突然、食事中に失禁したという。その日から、つるべ落としのように容態が悪くなってしまった。罵詈雑言を吐く。椅子を倒す・・・それまでは、レディーだったのにと嘆いていた。
 お医者さんは、人間には予備能力があって、それまではこれで何とか過ごしてきたのだが、もう限界が来たのだとコメントしていた。
 別のお医者さんの書かれた雑誌記事を読んだら、認知症の進行を示すグラフが載っていた。それをみると、認知症の症状のうち、物忘れなどは、徐々にゆっくりと、進行していく。ところがADLは、ある時から、急に低下する。
 ADLとは、activities of daily living 、すなわち日常生活動作能力のことである。移動、排せつ、入浴などで、認知機能の低下を最も反映するものだそうだ。
 つまり、認知症は、いままで軽度だったものが、急に重症化してしまうのだ。
 こんなことを聞いたり見たりすると、素人目には、認知症にはエックス・デーがあって、それを境に急に悪化すると思えてくる。
 かみさんの物忘れは、いまのところ、進行はゆっくりで、どんどん悪くなっているわけではない。しかし、いつ急に悪くなるか、とても心配になってきた。
 あーあ、今日は、ダジャレなしだ。
 天の声「それでは、私もコメントなしだ」
 

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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