ポピーの花が咲く季節だ。ポピーの別名は虞美人草だそうだ。
虞美人は、中国の武将の項羽の愛妃の名前である。でも、むかし、私は虞美人は「愚美人」だと思っていた。天は二物を与えず、美人はたいてい頭がそんなによくないと思っていた。
広辞苑の逆引きで美人を調べると、月下美人、湖上の美人、八方美人、不美人などの言葉が出てきた。
不美人という言葉が辞書に出ているのにはちょっと驚いた。不美人の別の言い方にウンシャンというのがあった。シャンとは、美人のこと。ドイツ語のシェーンからきている。(schon・・・ああ、パソコンでウムラウトの打ち方がわからない)
私より前の世代、旧制高等学校の生徒たちが使った言葉だ。私も聞いたことがある。使ったことはないけれど。飛び切りの美人は、「トテシャン」といったそうだ。バックシャンという言葉もあった。後姿が美しい人のこと。つまり、前から見ると今ひとつということを示唆している。
ここまで、書いてきて、女性の顔のことを書くのは、今の世の中にそぐわないことに気がついた。見た目のことをとやかく言ってはいけない。わかっている。ごめんなさい。
言い直そう。シャンといえば、シャンプーのことでしょ。朝シャンとか。これも古いなあ・・・
ちなみに、今日は、13日の金曜日! 西欧では不吉な日だ。