耳の中がかゆい。そうすると耳かきで耳の中を掻いてしまう。耳垢がちょっとだけとれる。
 耳垢はカサカサのタイプと湿ったタイプの2種類があるそうだ。私はカサカサの方だ。カサカサの耳垢は、皮膚から脱落した表皮細胞や外から入ってきた埃や塵である。一方、湿った耳垢は主に分泌腺からの分泌物だ。
 カサカサの耳垢は耳かきで取るが、湿った耳垢は綿棒で掃除をする。乾燥型と湿型は遺伝する。湿型の方が優性がそうだ。湿型は白人、黒人では多く、黄色人種では少ない。日本人では10-20%とのことだ。
 耳掃除をすると咳が出る。私だけかと思ったらそんなことはないらしい。外耳道には、三叉神経、迷走神経などたくさんの神経が分布していて、とても敏感な場所だそうだ。迷走神経は飲食物が気管に入らないように調整したり、気管にたまった分泌物や異物を吐き出すために咳を起こさせる役目を持っている。耳掃除をすると外耳道の迷走神経が刺激されるため、咳が出るのだという。なるほど。
 耳かきで耳の中を掻くのは、外耳道に傷をつける可能性があるからやめた方がいいという意見がある。しかし、かゆい時には掻きたくなる。
 今夜は、きれいな女性の膝枕で、耳の掃除をしてもらう夢を見たいなあ。