先日、”緊急ボタンをはじめて押した”というブログを書いた。なにしろ、はじめての経験だったので、興奮してあのように書いてしまった。また、よく考えもせず、あのブログを読んでもらおうと行動をおこした。それもまずかったとなあと、いまは反省している。
 まず、”緊急”ボタンというのがまずかった。あれはナースコールなのだ。たとえば「トイレ!」とナースに訴えるときに、押すためのものだと思う。
 世の中は、新型コロナウイルスの感染で、緊急事態宣言を出すかどうか議論をしている最中である。”緊急”はまずかった。
 それから、あのブログを読んでもらおうと、所長さんにメールを出した。そうしたら、所長さんからの返事の中に「入居者様からの貴重なお声をいただけますことを感謝します」という文言があった。それを真に受けてしまった。
 老人ホームという ところでは、ふつう、入居者は発言しないものらしい。だから、スタッフは、入居者の声を知りたいに違いないと思い込んだ。
 それで、このブログ全体をスタッフの人にも読んでもらいたいと思って、所長さんにお願いした。
 さらに、「ポムポム川の辺」を運営する本社の人たちにも、入居者の声を知ってもらうため、こんなブログがあることを知らせる手紙を書いた。
 まあ、本当はブログの読者をできるだけ増やしたいという、たいていのブロガーの持つ願望からやったものだけれど。
 結果として、所長さんには迷惑をかけたようだ。昨晩、わざわざ、私の部屋にまで来て、いろいろ説明してくれた。きっと私を、クレーマーだと思ったに違いない。これはまずかった。
 ただ、これも結果として、ブログの読者がすこしだけれど増えた。介護士さんの中に読んでくれる人ができた。ある介護士さんは、「あたしもビッグバン・セオリーが好き。面白い」と私のブログに賛同してくれた。
 そういうわけで、私にとって、ちょっとドタバタした1週間であった。
 繰り返すと、私はクレーマーになるつもりはないのだ。
 天の声「ブログは楽しく書きなさい。読者数は気にしない」


 

 

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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