岸田内閣の不信任案や細田衆院議長の不信任案が提出された。与党の幹部は、不信任案が提出されたら粛々と否決するだけだと言っていたが、その通り否決された。
 「粛々と」という言葉は、普段あまり使わない言葉だ。辞書を引くと、静かでおごそかなさまと書いてあって、葬式の列が粛々と進むという例文がのっている。国会の審議は、お葬式みたいなものなのかな。
 エライ人の失言が続いている。たとえば、日銀の黒田総裁が、「庶民は物価が上がっても、対応する余力がある」と言って、問題になった。黒田さんが、経済的余力のある証拠として、「あるスーパーが値上げしても、よそのスーパーには行かず、そこで買う」といったので、「よそのスーパーも値上げしているから、仕方なくそこで買うんだ」と庶民は怒った。
 政治家の先生たちもよく失言をする。たいていの場合、庶民が居酒屋なんかで、仲間内で言いそうなことを言っただけだ。
 庶民が言っても問題にならないが、エライ人が言えば問題になる。これがエライ人と庶民の差である。エライ人は、粛々と日々を送り、粛々と発言してもらいたいものだ。うーん、粛々の使い方、これでいいのかなあ。変かなあ。
 天の声「使い慣れない言葉を使うな」

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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