熱海で、土石流が発生した。テレビで見ると、実にすさまじい光景である。豪雨によって、谷を埋めた盛り土が崩れて、一気に流れ落ちたらしい。
 この熱海は、むちゃくちゃ急斜面だが、これほどの急斜面でなければ、谷を盛り土で埋めて作った土地は、日本中にたくさんある。
 私も、むかし家を建てるため、土地を探したことがある。かみさんが、土地探しが好きで、私も付き合わされた。仙台でも、浜松でも土地を見に行ったが、斜面に造成した物件が多かった。
 むかしは山だったところだ。その山を削り、生じた土で、谷を埋める。山を削った部分は安全だが、谷を埋めて作ったところは、要注意だ。排水に気を付け、きちんと固めて盛り土をしていれば、安全・安心なのだが、安易に埋めただけかもしれない。それでは、大雨で一気に崩れる可能性がある。大きな地震が起きても、崩れるだろう。しかし、見学に来た人には、その土地の昔の状態などわからない。
 地元には、昔のことをよく知っている人がいる。浜松で、谷を埋めた土地とは知らず、豪邸を建てた人がいた。地元のクリーニング屋のオヤジさんが言った。「あんなところに家を建てるなんて、馬鹿だ」
 何事もなければ、気分よく暮らせる。しかし、近年は地球の気候変化のせいで、すごい大雨が、年に何度も降るようになった。大きな地震も、いつ起きてもおかしくないらしい。こわい。
 ところで、盛り土は、なぜ「もりど」というのだろう。「もりつち」と読む方が、ずっとしっくりする。盛り塩は「もりじお」で、「もりえん」とはいわない。お手盛りは「おてもり」で「おしゅもり」ではない。盛り花は「もりばな」である。「もりしげ」は森繁・・・これはちがうな。
 天の声「ふざけるのをやめなさい」


  

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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