「疲れる」といっても、ゴールデンウイークの後の疲れの話ではない。老人は、一年中疲れているという話をしたいのだ。
私は、朝起きたときから疲れている。特に足なんかがそうだ。夜寝ることで、足や腰が疲れる。変な話だ。若いころは、一晩寝ると、大抵の疲れは回復して、朝を迎えたのに。
私だけでない。かみさんもそうらしい。朝起きて、顔をあわせると、「疲れた」という。私もあいさつ代わりに「疲れた」と返す。老人の疲れの第一の特徴は、何もしなくても疲れてしまうことだと思う。
第二の特徴は、疲れがなかなか治らないことだ。前にも言ったように、一晩眠ってもダメである。回復しない。一日中寝ていても、ダメだろう。これも前に言ったように、足と腰は寝ていることで疲れてしまう。多分、同じ姿勢でずっといることが、疲れのもとになるのだと思う。
何か、栄養のあるもの、たとえばステーキを食べればいいか?今度は、胃腸がくたびれてしまう。かみさんも私も、そうなる。
老人の疲れの第三の特徴は、体のいたるところが疲れるということだ。足だって、ふとももも、ふくらはぎも、足先も疲れる。足の裏だって疲れる。手も肩も疲れる。
私の場合、眼は特に疲れやすい。老眼と近眼で、乱視もある。それに左右の目で、その程度が違う。目が疲れることを口実に、本を読まない。
眼科の先生に診てもらったことがある。「ドライ・アイだ。年のせいだから治らない」といわれた。
脳みそも、疲れている。だから勉強しない。新しいことを、全然覚えようとしない。
老人は、体を動かしなさいといわれる。外へ出なさいといわれる。人と交流しないとダメだという。でも、そうすると疲れるのだ。生きることはたいへんだ。
愚痴っぽくなってしまった。やっぱり、ゴールデンウイーク明けで、疲れているのかな。
天の声「いつもの泣き言だ」