先日、宮崎市が餃子消費量日本一の都市にきまって、餃子きょうぎ会の会長の女性がうれし涙を流していた。
 北京オリンピックを見ていても、涙のシーンがいっぱいだ。勝っても涙、負けても涙。
 涙は涙腺から分泌される液体である。眼の角膜と結膜を潤して乾燥を防ぎ、異物を洗い流す役割を持っている。またリゾチームという酵素が含まれている。この酵素は細菌を溶かす作用がある。つまり眼を細菌の感染から守ってくれている。
 昔、涙のリゾチームに関する研究論文を読んだことがある。著者は自分の子供の涙を研究材料にした。研究材料が欲しいときには、子供をつねって泣かしたりしたのかな。これは冗談。
 何度も泣くと、だんだん涙のリゾチームの濃度が薄くなっていくそうだ。つまりよい研究材料にならなくなる。
 自分の子供を研究実験に使った話では、ジェンナーが種痘の実験にわが子を使った話が有名だ。
 私も、息子を研究材料にしたことがある。息子の乳歯が抜けたので、それを拾って、コラーゲンをとる材料にした。コラーゲンの架橋と加齢の関係を調べていたころの話だ。
 話を涙に戻すと、涙を流すのは健康によいという記事を見かける。年をとると涙腺が緩くなってすぐ涙が出るようになったという人もいる。
 でも、私はドライアイだ。涙が枯れている。これは一生治らないと眼科医の先生が言っていた。