私は、10月10日、「転倒予防の日」に転倒してしまった。あれから1週間以上たって、体中に張っていた絆創膏はほとんどとれたが、まだ体が痛い。あごには赤黒いあざができている。まるで試合に負けたボクサーのよう。膝は内出血して青いあざになっている。
息子が杖を買ってきてくれた。有難いが、いっぺんに年寄りになった気分である。しかし、外出する時は、必ず持っていくようにしている。
杖は、じいさん・ばあさんの象徴のようなものだ。人間は、赤ちゃんのときはハイハイするから4本足、それから2本足で立って歩くようになり、やがて年をとると杖をつくから3本足になる。4-2-3の変化。これは笑い話と思っていたら、本当のことだった。
老人ホームの人たちを見ていると、杖を頼りに歩いている人は多い。でも、それも出来ないで、車いすの人もいる。車いすの人は、杖をついてでも歩ければいいと思っているだろう。もっとひどい人は寝たきりだ。
歳をとったのだから、仕方がないのかも知れないが、きびしい。やれやれ、今朝、私は老人性鬱になっている。
天の声「とにかく転ばぬ先の杖」