私はアマゾンプライムで、ドラマや映画を楽しんでいる。アマゾンプライムでは、大昔の映画も見ることができる。先日、「あした来る人」という映画を見た。原作の新聞連載小説(井上靖さんの作品)を読んだ覚えがあるので、なつかしくて見た。
昭和30年の作品で、モノクロの映画である。
お金持ちで高齢の実業家と娘、その夫、実業家が援助している洋裁店の美人、カジカ(魚)の研究家などが出てくる。いろいろな男女が絡むラブロマンス映画だ。
昭和30年なので、東京や大阪の風景が今とは違う。高層ビルがない。電車も自動車も今とは違う。物価も違う。
しかし、いまと違うのにいちばん驚いたことは、夫婦喧嘩だ。夫婦喧嘩のタネは今と変わらないけれど、妻が夫をなじる言葉が違う。「あなた、嘘ばかりおっしゃらないで!」、「あなたのおっしゃることは信用できませんわ。」・・・
敬語を使う! 妻が夫に敬語を使う!
昭和30年ころの夫婦の会話って、こんなだったのか。
とにかく、この映画を見ていちばん印象に残ったことは、昔と今とでは女性の使う言葉が違うということだった。別に昔がうらやましいというわけではないけれど・・・
天の声「女性の地位が向上したのだ」