私は小男なので、大男に憧れがある。
いまの若い人は背が高く、うらやましい。私が高校生の時、クラスで一番背が高い子の身長は177㎝だった。いまは、そんな子はざらにいるだろう。
高校の何年か先輩に186㎝の人がいた。当時の大相撲にも、彼より背の高い人は何人もいないとかで、学校の伝説的な存在だった。
戦後、日本人の身長はどんどん伸びた。栄養がよくなったせいだろう。生活様式の変化も影響しているかもしれない。
日本の大男の代表は、ジャイアント馬場さんだ。身長209㎝と事典に書いてある。野球選手からプロレスラーになった。私は読売巨人にいた馬場さんが、ピッチャーとして投げるところをテレビで見た記憶がある。オープン戦かも知れない。
黒澤明監督の映画「用心棒」にも、大男が出てきた。羅生門綱五郎という人で、身長203㎝。三船敏郎が演ずる主人公を痛めつける役だった。
外国には、リチャード・キールという大男の俳優がいる。身長217㎝という。007ジェームズ・ボンドの映画に出てきた。初めに登場したのは、「私が愛したスパイ」かな。この人の登場は面白かったけれど、漫画みたいで、バカバカしくもあった。あれ以来、007シリーズは、だんだんと荒唐無稽になってしまった気がする。残念!