この間あるラジオ番組で、次のような投書が紹介された。「家を新築するのだが、6畳一間を収納スペースにしようとしたら、妻が反対した。どうしたらよいか」
40代の男性からのものだ。
コメンテーターの一人が答えた。「やめた方がいい。不用品がどんどんたまって、なにを収納したのかわからなくなる。結局、収納したものは使わなくなる。使わないものは捨てた方がいい」
別のコメンテーターが言った。「収納スペースをつくるのはよいことだ。40代じゃ、物を捨てるには早い。物を捨てるのは60過ぎてからだ」
どっちが正しいのか、私にはわからない。
収納スペースといえば、私が入居している老人ホーム(サービス付き高齢者向け住宅)の部屋には、全然ない。クローゼットが一つあるだけ。かみさんは文句を言っているが仕方がない。入居する時に、大半のものを捨ててきてしまった。いや捨てるより仕方なかった。
私も、本や文献をほとんど全部捨ててしまった。その時はちょっと落ち込んだが、今考えてみると、本や文献はデジタル化すればよかったのだ。そうすれば、収納スペースは要らなくなる。でも、その時は思いつかなかったし、そんな時間も技術もないからしょうがなかった。
これから老人ホームに入居しようとする方々に申し上げたい。収納スペースは少ないですよ!