フランスのマクロン大統領が、ベナンに、昔収奪した美術品などの文化財を返還すると発表したそうである。ベナンはアフリカの国で、昔はフランスの植民地だった。
 これは、フランスがアフリカ諸国と仲良くしたいというアピールらしい。また、他のヨーロッパの国にも、影響を及ぼすと思われる。
 ヨーロッパの国が、植民地などから収奪した美術品、宝物などはたくさんある。その最たるものは、イギリスの大英博物館だ。
 大英博物館には、ものすごい数の収奪品が保存されているそうである。イギリスの言い分は、「地元では、保存の困難な貴重な文化財を、保管してやった」ということらしいけれど、もとの持ち主の国は返還を要求している。
 その代表的なものが、ロゼッタ・ストーンである。これは、ナイルの河口の町、ロゼッタで、1799年にナポレオンの遠征軍が見つけた石碑だ。古代エジプト文字やギリシャ文字など3書体で同一内容の文が書かれていた。それで、エジプト文字解読のカギになったという、貴重なものだ。
 イギリス軍が、フランス軍を破って、イギリスに持ち帰り、大英博物館の所蔵品となった。当然、エジプトは返還を要求しているが、イギリスは応じない。
 マクロンさんの発言は、こんなところにも影響しそうである。私なんかは、時代が変わったのだから、もとの持ち主の国に返還すればいいと思う。きっと、貴重な観光資源になる。
 時代は変わったのだよ、大英帝国さん。
 天の声「あんたとは関係ない」 

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です