具無しカップ麺が発売されていると聞いた。物価高に対応した商品だということで、100円前後で買えるので人気があるらしい。本来は、好きな具材を入れて食べるためにつくられたそうだ。
 麺だけの食品は、昔からあった。「もりそば」と「かけそば」。そば自体の風味を楽しむために、おそば屋さんでシンプルな「もりそば」をすすって人を見ると、粋な人のように思えた。
 私もカップ麺をよく食べる。「具無し」ではないが、たいした具は入っていない。でも、結構おいしい。ダシが美味しくできている。かみさんは、そこに入れるように、ゆで卵と野菜(レタスなど)を用意してくれる。
 具無しカップ麺は、好きな具材を入れるためと思うと悪くはない。でも、若い人が、お金がないから「具無し」を食べるとなると問題だ。日本では、働く人の賃金がもう何十年も上がっていないと聞いた。これでは困る。特に若い人が将来に希望を持てない。
 大昔、私が若い頃は、日本はすごく貧乏だった。大学の食堂には「肉なしラーメン」というメニューがあったのを覚えている。まさに「具無し麺」だ。でも、そのころの若者には将来の夢や希望があった。そのうちに、よい時代がやってくると思っていた。
 いまの若い人たちが、将来の夢や希望もなく具無し麺を食べているのであれば、悲しい。

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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