9月1日は防災に日というので、朝からラジオは、防災の話ばかりだった。大昔、9月1日に関東大震災がおきたので、この日が防災の日にきめられた。
 ○○の日というのは、他にもたくさんある。全部で4000ぐらいあるらしい。しかも、毎年、数百も増えているそうである。一日平均、10以上だから、ちょっと多すぎる。ほとんどの日を、人は知らないうちに過ごしている。
 今年のカレンダーを見ると、4月18日は発明の日、5月9日は母の日、6月20日は父に日、9月15日は老人の日、10月14日は鉄道の日、12月1日は映画の日と書いてあった。これらは、○○の日の中でも有名なものだろうけれど、きめられた理由は、私は知らない。
 「コラーゲンの日」というのもある。1月26日である。1960年に、西原富男博士が、コラーゲンの可溶化に成功し、特許をとった日だという。動物の体の中のコラーゲンの大部分は、繊維をつくっていて、溶かし出すのが難しい。しかし、コラーゲンを、いろいろ利用するには、溶かし出す必要がある。西原博士は、酵素を用いて、コラーゲンを可溶化する方法を開発した。
 これは素晴しいことで、1月26日の「コラーゲンの日」に異論を唱えるつもりはないけれど、私は、「3」のついた日を選ぶのも、一つの案だったと思っている。
 コラーゲンは、3ととても関係が深い。3本らせん構造を持っているし、グリシンが3つ目ごとに存在しているし、体のタンパクの約30%を占めている。
 3月3日がいいけれど、あいにく「ひなまつり」だし、「耳の日」でもある。3月10日はどうだろう。「さん・じゅう・らせん」。本当は三本らせんの方がいいんだけれど、これではうまくいかない。
 天の声「いまさら、無駄な提案だ」

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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