元プロ野球選手、監督の中西太さんが亡くなられた。
私の手元に、「プロ野球選手ベスト100人」という本がある。マガジンハウスから1995年に刊行されたものだ。その帯に、「戦後50年、プロ野球は様々な名選手を送り出してきました。記録をつくった川上・金田・張本・福本、記憶に残る大下・中西・長嶋・江夏・・・」と書いてある。
中西さんは、まさに記憶に残る選手だった。中西さんに関する伝説が数々ある。「投手の股間を抜けた打球がバックスクリーンに」とか、「ショートライナーがホームランに」とか・・・ 「打球がピンポン玉のように飛んでいった」という表現も中西さんにだけ使われた。
戦後、読売巨人軍が球界の盟主として君臨し、日本シリーズでも連覇していた。そこに現れたのが、中西、豊田、稲尾の西鉄ライオンズで、巨人軍をコテンパンにやっつけた。胸がスーとした人も多かったに違いない。
中西さんのご冥福をお祈りする。