私は海外のミステリードラマが好きだ。いま気に入っているのは、「ミステリー・イン・パラダイス」というドラマだ。イギリスの作品である。
 舞台はカリブ海の小さな島。むかしはフランス領で、今はイギリス領という設定である。イギリスから派遣された、変人の、いや個性的な探偵(警察官で肩書は警部補だが)が謎を解いていく。助手をつとめるのは、みな現地の人で、美人の女性巡査部長と二人の男性の巡査。一人はユーモラスな中年の男で、もう一人は、くそまじめな若い巡査である。
 島は真っ青な海に囲まれ、美しい砂浜が長くのびている。緑の木々が茂り、そよ風が吹きぬけていく。まさにパラダイスである。
 素朴で陽気な人々、カラフルな服を着たスタイル抜群の美女たち、冷えたビール、ラム酒、カクテル、音楽とダンス・・・いいなあ。
 そんな島で殺人事件が起き、探偵たちが犯人を捜すのだが、それがみんな、難事件なのである。密室であったり、関係者全員にアリバイがあったりする。
 最後に、探偵は関係者全員を一堂に集め、謎を解き、犯人を指名する。
 まさに古典的な探偵小説の世界である。使われるトリックもいろいろ考えてある。もっとも、みんな昔から使われてきたトリックの焼き直しであるが、それは仕方ない。もうトリックは出尽くしているのだから。
たとえば、毒を塗った切手だとか、発見者が犯人の密室だとか・・・
 こういうミステリードラマは少なくなってしまった。かわりに、暴力、ドラッグ、売春、ゲイとレズ、汚職などを満載したドラマが全盛である。現実の社会がこうなってしまったせいかもしれないが、見ていて楽しくない。
 というわけで、私はミステリ―・イン・パラダイスを楽しんでいた。だけど、シーズン1からはじめて、シーズン9まで見てしまった。これで全部らしい。次はなにを見ようかなあ。

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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