ヤフーニュースでマタタビの記事を見かけた。日本の研究者の成果が紹介されていた。
 マタタビはネコの好物だということはよく知られている。ネコは、マタタビがあると近寄ってきて、かじり、酩酊状態になる。ネコだけではない。ライオンやトラなどネコの仲間の動物は、マタタビが好物だ。
 マタタビは蔓性落葉低木で、山地に自生している。初夏に白い花が咲き、黄色い実がなる。熱湯に浸して乾燥した果実は、リウマチなどに効き、また強壮の効果がある。食べると元気になって、また旅に出かけられるからこの名がついたという説もある。
 マタタビには、ネペタラクトールやマタタビラクトンという成分が含まれていて、ネコを酩酊状態にするそうである。そのままの状態では、放出される成分はネペタラクトールが主だが、噛むとマタタビラクトンがたくさん放出されるようになる。
 なぜネコはマタタビを噛むのか? 酩酊するのが目的ではなくて、蚊に刺されないためだという説が、日本の研究者によって提出されたそうだ。マタタビには蚊を遠ざける効果がある。
 しかし、イヌも蚊に刺されるが、マタタビに反応しない。また、ネコでも、個体によっては、マタタビに反応しないものもいるそうだから、まだまだ謎が残されている。
 マタタビ学のさらなる発展を期待しよう。