よい季節になった。街で親子連れを見かけた。小さな男の子が、ぴょんぴょん飛び跳ねながら歩いている。子供は自然に飛び跳ねる。活力が体に満ち溢れていて、じっとしていられないらしい。
 魚にも、水中から空中へ飛び跳ねるのがいる。たとえばボラはよく飛び跳ねる。歳時記を見るとボラは秋の季語だけれど、例として「飛び跳ねる」光景を読んだ句が並んでいる。
 大昔、浜松にいたころ、船を持っている友人(本当は友人の友人)に連れられて、浜名湖に釣りに行った。何を釣りに行ったのか覚えていないのだけれど、釣りをしている最中に、大きなボラが船に飛び込んできた。ばたばたと大きな音を立てて暴れている。何にもしないで、魚をゲットできた。
 静岡県の伊東だったと思うけれど、川が海にそそぐところに、ボラの大群を見たことがある。すごい数だった。ボラは不思議な魚だと思った。
 ボラは食用になるというが、私は食べたことがない。あまりおいしそうではない。ボラの卵巣を塩漬けにしたものが「からすみ」で、これは珍味だそうだ。 
 「ボラは何故、あんなに空中に跳びはねるのか?」「太りすぎないため」 これは駄ボラだ。
 もう書くことが無くなった。ボラのことをもっと調べてから書けばよかった。ズボラだった。
 天の声「またダジャレで終わりか」