西部劇の名作ベスト・テンを選ぶことは、よく行われる。たいてい、「シェーン」「捜索者」「荒野の決闘」「真昼の決闘」などが選ばれている。いわばベストテン常連の名作映画だ。私もこれらが名作だということに異論はない。
 しかし、ベストテンの中に「ファイア・クリークの決闘」が選ばれたのは見たことがない。私は、この映画はベストテンの仲間入りしてもおかしくないと思っている。
 ファイア・クリークの決闘は、ヘンリー・フォンダとジェームス・スチュアートが主演しているから、決してマイナーな作品ではない。でも本当の主演者は、無名の若手俳優たちだ。
 彼らが演ずる無法者は、フォンダやスチュアートが演ずる年配のガンマンには理解できない存在だ。ヘンリー・フォンダは無法者たちのボスなのだが、彼らを理解できないし、負傷した今は、彼らをコントロール出来なくなっている。ジェームズ・スチュアート演ずる小心な保安官も、もちろん若者たちを理解できないし、彼らが怖い。
 とても、おもしろい設定だと思った。この映画の監督さんは誰だか、不勉強で知らないのだが・・・
 私が選ぶならば、西部劇ベストテンの中に入れたい。

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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