エルヴィスのことを書いたので、次はビートルズだ。
1960年代半ばに、私はアメリカのボルティモアに留学した。その時、アメリカ人の友人がプロバスケットボールが大好きで、何度か試合に連れて行ってもらった。
バスケットの試合の合間の時間にはちょっとしたショーがあったりする。ある日のこと、おっかぱ頭の男性が数人出てきて、バスケットを始めた。みんな笑いながら見ている。私は、何のことだかわからずにいた。留学中は、新聞もテレビもろくに見ていない。流行などにまったく疎い。友人は、あれは余興で「ビートルズのまね」をしているのだと説明した。この時、ビートルズをはじめて知った。
比較的最近、と言ってもだいぶ前のことだが、あるテレビ番組で、音楽評論家が世界の古今の音楽家の天才のランキングを発表していた。第1位はベートーベン。なるほど。そして第2位がビートルズだという。私はびっくりした。おかっぱ頭の人たちがそんなにスゴイのか。
ビートルズの音楽は何度も聴いたことはあるけれど、申し訳ないが、私にはその良さがよくわからない。私には、ビートルズの音楽に対するレセプターが欠けているみたいだ。言い換えると、音痴ということかな。
天の声「そのとおり」