世の中には、いろいろ便利な日用品が売られている。その一つがティー・バッグだ。緑茶や紅茶の葉を一杯分ずつ濾紙の袋に入れたもので、そのまま熱湯に浸せば、即お茶が飲める。
ティー・バッグがあれば、急須や茶こしは要らない。茶ガラもでない。私はケチなので、バッグを一回で捨てずに、2杯目、3杯目も飲んでいる。
茶ガラが出ないのは、急須を掃除する面倒がなくなってよいことだ。しかし、お茶は飲むのではなく、食べるべきだという意見があるのを思い出した。お茶にはいろいろな健康に有効な成分が含まれている。お湯に浸すだけでは、有効成分の大部分は抽出されないのだそうだ。では、ティー・バッグの袋を開けて食べる? そんなわけにはいかない。
お茶を食べるには抹茶がいい。そのうち、流行するかもしれない。
お茶ガラが出ないのはティー・バッグのメリットといったが、昔は茶ガラにも使い道があった。掃除をするときに、畳に茶ガラをまいた。そうしておくと、ほうきで掃いたときに、埃をからめとってくれ、埃がまい上がることがない。昭和の光景だ。
ところで、ティー・バッグと聞くと、連想してしまう言葉がある。「ティー・バック」だ。濁点があるかないかで、大違い! ひょっとして、この文をティー・バックと勘違いして読む人がいるかもしれない。
天の声「あんたとは違う。そんなバカはいない」