サクラに季節が終わって、ツツジが咲き出した。街を歩いていると、家の庭や生垣、公園などでツツジの花を見る。ツツジの花を見ると、風薫るよい季節が来たと思う。
 ツツジは漢字で書くと、躑躅だそうだ。難しい字で、とても書けない。
 植物の名前で、漢字で書くと難しいものは他にもある。たとえばバラは漢字で書くと薔薇。これも書けない。ナズナは薺と書く。ハコベは繁縷。感心したのは、パソコンでこの難しい漢字がちゃんと出てくることだ。パソコンは賢い!
 難しい漢字ではないけれど、読めないものもある。たとえば百日紅はサルスベリ。杜若はカキツバタ。蒲公英はタンポポだ。リンドウは竜胆。シャクナゲは石楠花と書く。アケビは木通だそうだ。
 なかにはやさしいのもある。ハナミズキは花水木。なんだかほっとする。
 昔は、花の名前の女性がたくさんいた。映画「男はつらいよ」の寅さんの妹はさくらだ。「あやめ」とか「すみれ」という女の子もいた。でも「つつじ」という名前の女性は見たことがない。なぜだろう。きれいな花なのに。そうか、ツツジは男の名前だな。
 天の声「つまらんことを考えるより漢字の勉強をしなさい」

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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