冬のオリンピックが始まった。ジャンプ女子ノーマルヒルで高梨沙羅さんが4位になった。優勝はスロベニアの選手だった。
 スロベニアという国のことは全然知らなかった。中央ヨーロッパの国だそうだ。そして「ソバ」が好きで、日本の消費量の約2倍も消費することも、はじめてラジオで知った。国土が山岳地帯で、それでソバを育てているらしい。日本と同じだ。
 ソバ粉でつくったパンのほか、日本のソバがきのように、ソバ粉を熱湯で練った料理もあるという。日本のソバのように、細く切ってゆでるという食べ方はしないようだ。
 私はソバ通ではないが、日本には高度のソバ文化があることは知っている。ふつうはソバ粉の他に、つなぎとして小麦粉などをまぜる。つなぎの種類や量によって、いろいろなソバができる。食感、弾力性、色などが違ってくる。
 食べ方もいろいろだ。もり、かけ、ざる。そして天ぷらが付いたり、卵が付いたり、かまぼこが付いたりする。ワサビは、ソバの重要なスパイスだ。
 ソバを仕上げてから、時間が経つと弾力性が無くなってくる。ソバがのびるという現象である。これも日本人らしい感覚だ。
 昔ある人に連れられて、都心の高級そうな蕎麦屋に入った。もりソバができたのに、仕事の話に熱中して、食べずにしばらく放置していた。そうしたら店主が、「のびてしまった」といって、新しいソバを持ってきて、取り換えてくれた。恐縮してしまった。
 ソバは日本の文化だ。 

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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