新型コロナウイルス感染のせいで、手が荒れる人が増えているそうである。ひどい手荒れになって、皮膚科のお医者さんの所に来る人も多いという。
 コロナ感染の防止のために、手を洗う機会がうんと増えた。それも、石鹸をつけて丁寧に洗うことが必要だとされている。それから、アルコールで消毒する機会も増えた。石鹸による手洗いもアルコール消毒も、手の肌の脂分をとってしまう。
 皮膚の表面には、皮脂膜というアブラ(脂質)の層がある。うすい膜だが、バリアーとして大事な働きをしている。石鹸やアルコールによって、まず皮脂膜が失われる。そうすると、水分が蒸発して乾燥しやすくなるし、有害物質が入り込みやすくなって肌荒れの原因になる。
 皮脂膜は失われても、2,3時間で復活する。しかし、頻繁に手洗い・アルコール消毒をすると、回復するいとまがない。
 さらに、アルコール消毒を重ねると、角質層の脂質も失われる。そうすると、ひどい手荒れになってしまう。
 手荒れの対策は、ハンドクリームを塗ることだ。ハンドクリームには、いろいろな種類がある。セラミド、ヒアルロン酸などを配合したものは保湿にいいし、尿素を配合したものはカサカサになったり硬くなった皮膚に有効である。傷ができてしまったときには、ビタミンEを配合したものがよいそうだ。
 ハンドクリームはけちけちせず、たっぷり塗るのがいいという。そして手首まで塗ることだそうである。
 天の声「あんたは化粧品屋のまわしものか」

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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