数日前から、部屋にコバエが現れた。生ごみを置いてあるところにいっぱいいる。急いで、生ごみを片づけたり、殺虫剤を噴霧したりして退治した。
 このコバエの正確な名前はわからない。しかし同じようなコバエは大学の研究室でもよく見かけたものだ。ショウジョウバエである。
 ショウジョウバエは実験によく使われる。飼育が簡単で、1世代の期間が短く、狭いところでも飼育できる。また染色体の数が少ないので、遺伝の実験に適している。遺伝学の発展に重要な役を果たしてきた。
 しかし、私はショウジョウバエを実験に使ったことは一度もない。コラーゲンとはあまり関係がないからかな。
 人間などの脊椎動物とは違って、ショウジョウバエのような昆虫は、体の形をつくったり、支えたりするのに、コラーゲンを使わない。昆虫の体を覆う硬い物質はキチンと呼ばれるもので、多糖類の一種である。
 しかし、昆虫にはコラーゲンがないかというと、そうでもないらしい。コラーゲンの存在を報告した論文があった気がする。それから、昆虫の培養細胞にコラーゲンをつくらせる実験もあったような・・・でも記憶がはっきりしない。トシだな。
 天の声「勉強が足りない」
   

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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