かみさんは要介護1に認定され、「ポムポム川の辺」の紹介で、ケアマネージャーの人がきまった。かみさん本人よりも先に、私が会った。
本人より先に私が呼び出されるなんて、なんだか変な気がするのだが、そこがいかにもお役所的だと思った。
てきぱきした女性の方だった。私と会っている最中にも、ひっきりなしに電話がかかり、しゃべっている。忙しい人だ。
たくさんの書類を渡された。目を通し、印鑑を押せという。「ポムポム川の辺」に入居する時の書類のことを思い出した。あの時ほどひどくはないけれど、そのミニ版といったところだ。
「居宅介護支援重要事項説明書」というかなり分厚い書類があった。ざっと説明してくれたけれど、よくわからなかった。要は、苦情の訴え方のようであった。ちがうかな。
「居宅介護支援個人情報使用同意書」というのもあった。同意しないわけにはいかない。
「加算に関する同意確認書」というのもあった。
そして「居宅介護支援契約書」。つまり、ケアマネージャーさんの会社との契約書である。
最後に大きな文字の名刺をくれて、困ったら、いつ何時でもいいから、電話をかけろといわれた。そして、あたしがイヤなときは他の人に変えることができるといった。
要するに、お役所的ではあるが、お役所ではないのだ。あくまで、民間の会社なのである。私の認識が間違っていたようだ。
日付を書きこむところは「令和3年」と書くようにいわれた。西暦に慣れていた私は戸惑った。これはお役所的だ。つまらないことだけれど。
天の声「そう、あんたのいうことは、大抵つまらんことだな」