グルコサミンには膝の痛みを和らげる効果があるという話を聞いたことがある。私はエビデンスのある話だと思っていた。しかし、そうではないらしい。
オランダ、エラスムス大学の最近の研究によると、グルコサミンは、偽薬に較べて膝の痛みを軽減せず、機能も改善しなかったとのことだ。24か月飲み続けても、効果がなかったという。
一方では、グルコサミンは認知症の抑制に効果があるという報告が出た。香港科技大の研究者が報告したもので、イギリスで実施された大規模な調査の結果わかったそうである。平均年齢56.5歳、約56万人の人が自主参加した。そのうち、9.5万人の人が、グルコサミンを常用していた。9年間観察したところ、2500人が認知症になった。
解析をしてみると、グルコサミン常用者は認知症になるリスクが16~18%低いことがわかったという。
作用メカニズムとしては、グルコサミンが脳内のGLUT2という受容体に作用した結果とか、抗炎症作用をもつからとか、腸内環境を改善するからなどが考えられるそうだ。
私は、グルコサミンは飲んだことがないけれど・・・