私たちは、動物に対して、あるきまったイメージを持っている。例えば、オオカミは怖くて、ずるがしこい悪者のイメージだ。ヒツジは弱い、おとなしい。ウマは働きもの。ライオンは強くて、王者のイメージ。
ところが、クマは恐ろしいと可愛いという、二つの面を持っている。あまり他に例がない。
毎年、北海道で人や家畜のヒグマによる被害のニュースが伝えられる。本州でも、ツキノワグマによる被害がでることがある。恐ろしい。
しかし、一方では、女の子は大抵クマのぬいぐるみを持っている。片時も離さない子もいる。テディベアという有名な人形があるし、パディントンという名のクマのぬいぐるみも、ドラマや映画に登場している。
テディベアは、アメリカのセオドア・ルーズベルト大統領の愛称テディにちなんだものだそうだ。昔、大統領がクマ狩りにでかけたとき、大統領に撃たせようと捕まえられた子グマを撃つにしのびず、狩りをやめてしまった。このエピソードが新聞で報道され、やがて「テディ」というクマのぬいぐるみが人気になったそうだ。
昔のアメリカ大統領は、やさしい人だった。バイデンさんも見習ってよ。