ラジオを聞いていたら、庭でアサガオとクズが格闘しているという投書が紹介された。両方とも蔓を持った植物である。両方の蔓が絡み合い、せめぎあっているそうだ。投書した人はアサガオを応援しているといっていた。
クズはマメ科の多年草である。長い蔓を持っている。10メートル以上にもなる。葉は大きく、裏が白っぽい。秋になると、紫紅色の花が咲く。秋の七草のひとつだ。
クズの根の葛根は漢方薬の原料になる。また葛粉の原料になる。
葛粉に砂糖を混ぜ、熱湯を注いでかき混ぜると葛湯ができる。葛湯は懐かしい飲み物だ。大昔、子供の時に、風邪などで具合が悪いと、母が葛湯をつくって飲ませてくれた。体が温まる。
葛湯なんて、もう長いこと飲んでいないなあ。
クズはアジアに分布しているが、アメリカにも渡って定着し、いわゆる帰化植物になった。いまアメリカでは、「手ごわい雑草」になっているそうだ。