むかし、学生だった頃、昼ごはんに生協のカレーライスばかり食べていた。何しろ早くて、安い。そのころは私も貧乏だったが、日本全体が貧乏で、生協のメニューには「肉なしラーメン」なんていうのがあった。もう少し、おいしそうな名前を工夫してくれればいいのに。「酢豚」じゃなくて「酢クジラ」なんていうのもあった。もちろん生協のカレーには肉のかけらも見当たらなかった。
 カレーライスは今でも、とても人気があるが、いったいどこの国の料理だろう。カレーというからインド料理か?西洋料理か?それとも日本の料理か?
 好奇心から辞書で調べてみると、本来はインドの料理であるカレーが、日本独自の料理に改変され定着したとある。
 別の事典を見ると、西洋料理の一つとして、幕末の開港以後に、伝来したとある。最初にカレーを紹介した書物は、「西洋料理通」と「西洋料理指南」という本で、どちらも1872年のことだそうだ。
 つまり、最初は「西洋料理」だったのだ。それが今では日本独自の家庭料理として、すっかり定着した。
 そう言えば、むかしニューヨークに留学していたころ、カレーは日本料理店のメニューのひとつであった。ちなみにトンカツも日本料理店のメニューのひとつだった。
 あのレトルトカレーができたのは1968年だそうだ。今ではスーパーで、たくさんの種類のものが売られている。家でつくるより、こちらを買ってきた方が手軽で、しかも結構おいしい。便利な世の中になったものだ。
 学生の頃、毎日のように食べていたので、もう飽きたかというとそうでもない。時々食べたくなる。我が家でも、もちろんレトルトのカレーである。でも、献立はかみさんの専決事項だから、いつ食べられるかわからない。

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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