老人ホーム「ポムポム川の辺」に入居する前は、郊外の一戸建ての家に住んでいた。毎朝川の土手を散歩したが、その時に、イヌを散歩させている人に何人も出会った。イヌがふんをすると、ビニル袋に入れて持ち帰る人もいたし、小さいスコップをもっていて、そのへんに埋める人もいたし、しらん顔して行ってしまう人もいた。
 「ポムポム川の辺」のそばを散歩していると、みんな、イヌのふんを持ち帰るのに感心した。オシッコをしたときには、持っているペットボトルの水をかけていく。埼玉の田舎とは大違いだ。
 この間ラジオを聞いていたら、イスラエルでも、放置されたイヌのふんの始末に困っている話が出た。そこで、イヌのDNAをあらかじめ登録させておいて、放置されたふんのDNAを調べて照合し、飼い主を特定する案が出ているそうだ。すごい!
 放置されたふんの飼い主を特定してもらいたいのは、イヌよりネコではないかと思う。ネコは、イヌと違い、自由勝手に出歩く。前に住んでいた家では、ネコのふんに悩まされた。我が家の庭をトイレだと思っているネコがいた。それも複数いた。毎日やってきてふんをした。 
 飼いネコなのか、野良ネコなのか、わからない。さすがに、野良イヌはいなくなったが、野良ネコは、まだたくさんいた。
 ある日、ネコが一匹、私の家の庭で死んでいた。保健所に連絡したら、「燃えるゴミとして処理してください」と言われた。そんなのいやだ。仕方なく、庭の隅に穴を掘り、埋めた。数日たったら、埋めたあたりに、すごい数のハエがたかっていた。仕方なく、もっと深く穴を掘り埋めた。
 その時、ミステリードラマで、人の死体を埋めるシーンがあるが、あれは簡単なことではないと、つくづく思った。
 天の声「あんたの連想はおかしい」

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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