アボカドは面白い食べ物である。まず、アボカド(avocado)なのに、アボガドと思っている人が多い。それから、味が個性的だ。私がアボカドをはじめて食べたのは友人の家で、わさび醤油でご馳走になった。マグロのトロそっくりの味がした。
アボガドは高さが6~25メートルもある高木になる果実である。熱帯地方で栽培されている。脂肪に富み、森のバターと呼ばれている。
アボガドを食べるときに困るのは、どれくらい熟しているのかわからないことだ。熟しすぎても困るし、未熟でも美味しくない。しかし、しっかりした殻をかぶっているから、包丁で切って中を見るまでわからない。
スイカは、軽くたたいて見て、音で中の様子を判断する光景を見かけるけれど、アボガドではできそうもない。強く押したりすれば、お店に人に怒られそう。
何か良い方法はないのかと思う。人の体なら、X線やMRIなど、体の中の状態を調べる方法がある。またバイオプシー(生検)と言って、特殊な針や内視鏡を用いて、組織の一部を採取し、顕微鏡で調べることが行われる。
アボガドにもそんな手段があったらいいと思う。でも、それほど大げさにすることでもないかなあ。