この頃は街を出歩かないのでわからないのだが、昔は繁華街に行くと、駅や道路にチューインガムの食べかすがよく捨ててあった。駅員さんやお店の人が掃除してくれるのだが、汚い跡が残ってしまう。
 昔、浜松から20年ぶりに東京に引っ越した時、特に渋谷の駅や街には、チューインガムの食べかすの跡が至る所にあって汚らしかった。ガムの主体は合成樹脂だから、微生物で分解されないで残ってしまう。
 そこで、コラーゲン(ゼラチン)を材料にしてチューインガムをつくってはどうかと考えた。コラーゲンなら食べることができるから、食べかすは出ないようにつくれる。また、食べないでかすを吐き出す方式もできるが、食べかすは微生物が分解してくれるから、跡は残らないと思った。
 そこで、なんかの機会の時、チューインガムメーカーの研究所の人に話をしてみた。懇親会の時だったので、アルコールのせいか、その人は「面白い」と言った。
 チューインガムには、噛み心地とか、硬さとか、いろいろな条件がある。そこは、架橋の出番だと思った。コラーゲンあるいはゼラチンに架橋の導入することで、いろいろな硬さ、噛み心地のものができるのではと思った。
 でも、現実には、話は進まなかった。そう簡単なことではないのだ。しかし、今もチューインガムを見ると、このことを思い出す。もしかして、大儲けできたかもしれないなんて・・・
 天の声「あまい、あまい」

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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