この頃、アメリカのテレビドラマ「ザ・グッド・ファイト」を見ている。シカゴの大きな弁護士事務所が舞台だ。この事務所の弁護士は、大半がアフリカ系アメリカ人、つまり黒人である。そして、時代はトランプさんが大統領になったころの話だ。
この事務所の弁護士のほとんどはアンチトランプだ。しかし全員アンチトランプだと、多様性に欠けると批判される。ようやくトランプに一票を入れたという人が見つかって、事務所の代表さんは胸をなでおろした。
アメリカでは白人警官による黒人への暴行事件がしばしばおこる。この弁護士事務所にも、弁護の依頼が入るのだが、奇妙なことに警察側の弁護をすることが多い。そして、それがこの弁護士事務所の大きな収入源になっている。
トランプ大統領の出現によって、アメリカ社会が分断された。しかし、その一方では、トランプ vs アンチトランプの対立や、人種間の対立よりも、お金儲けが大きな力になって、人を動かしている。それがアメリカの活力になっているのかもしれない。
たかがテレビドラマの話だけれど、なかなか迫力があって面白い。弁護士ドラマ「スーツ」のようにスマートでなくて、どぎつい。ただ、登場人物が多くて、誰が誰だかわからなくなってしまう。
天の声「ドラマのせいじゃない、年のせいだろう」