GDPは国内総生産gross domestic product の略で、1年間に国内で新たに生産された財・サービスの価値の合計だと説明されている。国内の経済活動の指標として用いられる。
GDPが大きい国は経済大国とみなされるし、一人当たりのGDPが大きい国は豊かな国とされる。
しかし、GDPにも、問題点がいろいろあるようだ。たとえば、物がある業者から別の業者に売り渡されるたびに、経済活動としてカウントされる。つまり、流通機構が複雑で仲介業者がたくさんいればいるほど、GDP は大きくなる。これって、経済力の正当な評価になるのか疑問だ。
家事労働は、GDPの算出には含まれない。主婦、主夫の方は腹が立つだろう。インターネット情報活動も、GDPの計算には含まれないそうだ。今の世にそぐわない。
国のGDPの大きさと、国民の幸福度は一致しない。GDP的には貧しい国ブータンの国民は、幸福度が高い。
ロシアは国民一人当たりのGDPは高くない国だ。しかし、ウクライナとの戦争で見ると、戦費がかさんでも、経済制裁をうけても、あまりこたえない様子。GDPがロシアの国力を反映していないように見える。
では、GDP にかわる指標はあるのか? まだないらしい。どうすればよいのか、難しい問題だ。
天の声「あんたが考えても無駄だ」