日本で生まれる赤ちゃんの数が少なくなっている。年間の出生数はおよそ72万人で、過去最低だそうだ。出生数の低下は、日本に限ったことでなく、どの先進国も悩んでいるという。韓国は特にひどいらしい。
生物学的には、人間という種が滅亡する前兆のように思える。
私が子供の頃は、太平洋戦争が始まり、「産めよ増やせよ」という時代だった。しかし若い男性は戦地に行かされ、赤ちゃんの生れる数は減っていった。
敗戦後はその反動で、ベビーブームが起きた。
でも、ベビーブームの時に生まれた人は、あまり恵まれているとは言えないと思う。幼稚園も、学校も子供がいっぱい。施設・設備が不足するし、入園・入学の競争が起きる。学校の出た後は、就職の競争。会社の中でも、出世競争。何しろライバルが多いのだから、一生、競争が付きまとう。
そう考えると、出生数の少ない今、子供をつくると、子供はライバルが少なくて幸せだ。
赤ちゃんをつくってもらうために、そういう宣伝をしたらどうだろう・・・