私のいる老人ホーム(サービス付き高齢者向け住宅)では、歯医者さんが週に一回来てくれる。とてもありがたい。街の歯医者さんに診てもらうには、予約をして、この寒い中、行かなければならない。老人ホームに来てくださるのは助かる。
A先生は、ちょっと意地悪だった。「虫歯がある。抜かないとだめだ」という。 私は、いまは痛くないから抜きたくないと抵抗した。「そのうち痛くなる。その時泣きついても知らないよ」。 また、「ここではレントゲンなど機械がないから、よく診療できない。あんたは歩けるようだから、本院に来なさい」
なぜか訪問診療の曜日が変わって、B先生になった。「うがいをしてきなさい」というので、立ち上がって洗面台の所に歩いて行ったら、「あんたみたいに、すくっと立って洗面台まで行ける患者は珍しい」と褒めてくれた。それから、私の歯がたくさん残っているのは素晴らしいと褒めた。当然、私は気分を良くした。
でも、大事なのは、歯医者さんとしての腕前だが、どちら先生が優れているのか、わからない。
こんなことを書いて、先生方に見られたら、ヤバいなあ。
天の声「見やしない」